Forexlandは本当に悪い証券会社でしょうか?
その良し悪しを語る前に、まずは国内証券会社と海外証券会社の特徴や違いから解説していこうと思います。
この2つの主な違いや特徴は次の5点です。
目次(タップで開く)
国内証券会社と海外証券会社
1.レバレッジ
レバレッジとは、自分が持っている運用資金に倍率を掛けられます。
国内証券会社は最大レバレッジが25倍に対して、海外証券会社は25倍以上の高レバレッジが掛けられます。
海外証券会社の場合:1万円の資金に対してレバレッジが250倍なので最大250万円分の取引が可能
レバレッジが高いメリットとデメリット
高レバレッジをかけるということは少ない資金でも大きく稼ぐことが可能になりますが
その反対で、損失時にしっかり損切を行わなければ大きく負けることもあります。
基本的にレバレッジは高いに越したことはありません。
それは取引数量(ロット)によってリスクを調節できるからです。
負けるのが怖ければ小さい取引を細かく行っていくのが良いですね!
ちなみにForexlandは最大500倍まで調整可能となっています。
これは海外証券会社の特権ですね。
2.ロスカットシステム
海外証券会社にはロスカットシステムが備えついています。
ロスカットシステムとは、各証券会社毎にロスカット基準が設けられており証拠金に対する%を下回ると自動的に強制決済される仕組みになります。
つまり、FX口座に入れている資金以上に損失を被ることは無く、資金が0になる前に強制決済によって守られる仕組みになります。
一方で国内証券会社の場合、追証という仕組みがあり、急な各変動の際にFX口座にいれていた資金以上の損失を被る可能性あります。
よく耳にする某格闘家兼投資家の方も追証で-4000万円程借金が膨れ上がっていましたね。
海外証券会社であれば借金をすることは無かったのに…。
3.取引プラットフォーム
海外証券会社の主な取引ツールはMT4(MetaTrader4)になります。
MT4は世界で最も多く利用されている取引プラットフォームで、開発された分析ツールなどもMT4をメインに作られることが多く、多種多様なツールを手軽に導入できます。
国内証券会社の多くは自社の取引プラットフォームを作成していることが殆どであり、使いやすさもそれぞれ異なります。
分析用のオシレータやインジケータも最新のものを導入できないなどのデメリットもあります。
プラットフォームに関しては海外証券会社、国内証券会社共に使いやすい所を選ぶのが良いですね。
4.税金と損失繰越
国内証券会社と海外証券会社では利益に対する税金の掛かり方が違います。
国内証券会社の場合は一律20.315%の税率が掛かります。
また、損失の繰越は翌年から3年間繰越可能なので損失が出た年があっても翌年以降にプラスにできれば税金を相殺することができます。
海外証券会社の場合は所得に応じて税率が変わる累進課税になります。
利益や雑所得収入が多くなればなるほど税率も上がります。
所得金額 | 所得税率 | 控除額 | 住民税 |
---|---|---|---|
195万円以下 | 5% | 0円 | 10% |
195万円超~330万円以下 | 10% | 9万7500円 | |
330万円超~695万円以下 | 20% | 42万7500円 | |
695万円超~900万円以下 | 23% | 63万6000円 | |
900万円超~1800万円以下 | 33% | 153万6000円 | |
1800万円超~4000万円以下 | 40% | 279万6000円 | |
4000万円超 | 45% | 479万6000円 |
また、海外証券会社の場合は損失の繰越が行えません。
損失の繰越ができないのは国内証券会社と比べるとデメリットになります。
国内証券会社と海外証券会社とでは個人の収入の多さでどちらがお勧めか分かれますが、双方に良し悪しがあり私的には損失の繰越が行える国内が良いのかなぁと思います。
5.金融庁の登録とライセンス
国内証券会社は必ず金融庁の登録が必要になりますので、国内で営業している証券会社は認可が降りている事が条件となります。
海外証券会社は海外で営業しているのでどこの海外証券会社も日本の金融庁の認可は取れません。
日本国内最大手のXMですら認可そのものを取ることはできないのです。
ですが、金融業界で営業するには各国の認可が必要です。
そこで海外証券会社は本拠地の国が発行するライセンスを取得することになります。
ライセンスの種類は無数にあり、取得条件も様々です。
Forexlandの特徴
次に、Forexlandの特徴についても解説を行っていこうと思います。
今回主に解説するのは次の6点です。
1.取得ライセンス
Forexlandはどこのライセンスを取得しているか知っていますか?
セントビンセントおよびグレナディーン諸島が発行しているオフショアライセンスになります。
「FSA」というライセンスを発行しており、ForexlandはFSAを取得しています。
FSAは正式なライセンスではあるもののマイナーライセンスになるので、1つしか保有していないForexlandは新興ブローカーということもありこれからのライセンス追加取得に期待したいですね。
FSAサイト内にて取得業者の中でも注意が必要な機関の開示が行われていますので、心配な方はチェックしてみて下さい。
2.最低取引単位と設定可能レバレッジ
Forexlandの最低取引単位は0.01ロット(1000通貨)となります。
1Lot=10万通貨
1Lot保有した場合の1pips損益は±100円になります。
海外証券会社ということもありレバレッジも高いので取引数量には注意した方が良いですね。
レバレッジに関しては口座開設時に選択可能です。
1:50、1:100、1:200、1:300、1:400、1:500
3.スプレッド
EUR/USDの最低スプレッド0.8pips
EUR/USD平均スプレッド1.8pips
USD/JPY平均スプレッド1.8pips
残りのメジャー通貨は平均1.9pips
最低スプレッドに関していえば他海外証券会社に引けを取らないほどの低スプレッドにはなっていますが、
平均スプレッドに関していえば他海外証券会社と同じくらいなのでそこまで突出しているわけでは無いですね。
ほぼ同じくらいと想定しても良いかもしれません。
4.取引通貨
Forexlandにて取引できる通貨ペアは100ペア以上あり、GOLD(XAU)などの貴金属も取引することができます。
最近FXトレーダーで取引している人も増えつつあり仮想通貨ペアも30ペアありますので、仮想通貨取引をしている人もトレードしやすい環境になります。
5.入出金
入金については
- クレジットカード
- 銀行送金
- 暗号通貨送金
- オンラインウォレット
- Skrill、Neteller、Webmoney、Paymaxis
に対応しており、一番多い入金手段の銀行送金に関しては基本的に翌日までに反映されるとのこと。
使用されているのは「あおぞら銀行」となります。
出金に関しても特に制限は無いですが他海外証券会社と同様に
入金元での出金対応となるため初回にクレジットカード入金をした際は入金額分はクレジットカード出金を行い、残りを他の出金方法で行うことになります。
また、海外証券会社で一番気になる出金拒否についてですがForexlandは一切出金拒否の事例が出ていません。
出金拒否について気になる場合は少額で取引を行い出金してみて確かめるのが良さそうです。
6.コピートレードシステム
他の海外証券会社でも導入が勧められているコピートレードシステムがForexlandにもあります。
口座内のストラテジーよりコピーしたいトレーダーを選択して口座に紐づける事で反映される仕組みになります。
ストラテジーに登録しているトレーダーの実績もミラートレードメニューから見ることができます。(下記写真がストラテジーから見たトレーダー)
リターンに関しては1週間、1か月、3カ月、6カ月、12カ月を見る事ができます。
リターン率が多いトレーダー程勝っているということなので分かりやすくて良いですね。
①ストラテジーフォロワー
自分のトレードに自信がない人や、勝っている人のトレードを自分の口座に紐づけてトレードの分析をしたい人にはお勧めのツールです。
どのようなトレーダーがいるのか見てみるのも楽しいかもしれませんね。
②ストラテジープロバイダー
腕に自信がある人はストラテジープロバイダーとなることで成功報酬も獲得できるので、勝ちトレーダーのみなさんは是非登録してみては如何でしょうか。
まとめ
Forexlandは新興ブローカーということもあり、あまり情報が出回っていないため不安に思う人が多いかもしれませんが1番気になる出金拒否などは無いようです。
スリッページによる過度な決済のズレなどの報告も無いですが、新興ブローカーということもあり一概に安心できるというわけでもありません。
最近利用者数が増えてきているからなのか、問い合わせが多いからなのか、公式マイページのアップデート等が行われているようで、使いやすくはなってきているみたいです。
全ての海外証券会社に言えますが完全に信用するのではなく、一度少額で取引してみる、一度出金してみるなど検証するのが良いかもしれません。
また新たな情報が更新されたらこちらでも報告していきますので是非見ていてください。